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現在、福井城の本丸跡には県庁舎が建てられている。広い濠と石垣、復元された山里口御門の廊下橋などが主な見所だが、ちょっと足を延ばして養浩館の御湯殿(江戸時代のサウナ)や福井市立歴史博物館にある舎人門も見ておきたいスポット。
廊下橋は、和歌山城、大分府内城、高知城などにある。和歌山城は廊下橋と天守を一枚の写真に収めることができるでござる。高知城は橋の下が門になっている櫓門形式の廊下橋でござる。
福井駅からは徒歩10分かからない距離である。養浩館庭園まで歩いても15分程度なので、ちょっと足を延ばして養浩館とその隣の福井市郷土歴史博物館の舎人門も見ておきたい。
福井城は本丸跡に県庁舎が建てられているため、見所が少なく、広い濠と石垣を見て、復元された山里口御門の廊下橋を渡ってスタンプを押したらおしまいと思うのは大間違い。金沢城の海鼠塀、会津鶴ヶ城の赤瓦、丸岡城の笏谷石の瓦といった特徴的な遺構が、ここ福井城に来れば一度に見ることができるという、唯一無二なお城なのである。
アクセス
難易度★★★☆☆
- 電車の場合、JR・福井鉄道・えちぜん鉄道の福井駅が最寄。駅近とは言え、米原駅からだと1時間に1本の特急しらさぎ、新大阪駅方面からだと1時間に2本の特急サンダーバードの利用で、さらに米原駅は新幹線ひかりしか止まらず、アクセスがいいとは言えない。金沢駅方面からだと特急しらさぎとサンダーバードの両方ができる。
- 車の場合、北陸自動車道福井ICから15分程度。
本丸までの道のり
登城難易度★☆☆☆☆
攻略時間 15分~45分
- 駅方面から来て、本丸正門からスタートして、天守台跡~山里口御門~廊下橋を抜けるルートで15分程度で回ることは可能。
- 山里口御門の櫓の中や、本丸正門の石垣上の散策路などをゆっくり回っても45分くらいといった感じである。
登城・スタンプ・御城印情報
- 開城時間
- 常時
- スタンプ押印
①福井県庁(福井城跡に建っています)
8:15~17:00
お役所なので平日のみ
※休日は県庁舎時間外通用口の
インターホンを押すと警備員が
対応してくれるとのことです。 - 2019年8月現在、御城印はない
登城記 2019年8月
本丸正門から見た広大な濠と石垣は、かつて5重の天守が建っていたというだけあって、立派です。
県庁脇を抜けて、天守台手前にある雁木。こんだけ広い雁木も珍しい。
福井城の由来にもなったといわれる「福の井」です。
天守台です。1948年(昭和23年)の福井地震の影響で石垣がずれているのがわかります。
天守台から見た、控えの天守台です。こちらは地震の影響が顕著です、
天守台を降りて、山里口御門へ向かいます。城内側から見た、山里口御門の櫓門です。
山里口御門は枡形になっています。右手が城外側の一ノ門、後ろが今通ってきた櫓門(二ノ門)です。 ちょっと狭めです。
一ノ門を出て、振り返えったところです。実はここが、唯一無二のスポットです。
右手に見える土塀の上が赤瓦、正面上部の屋根瓦は笏谷石、正面の塀は海鼠塀よろしく石の板が張ってあるという、ここだけで、会津若松城と丸岡城と金沢城の遺構が一堂に会しています。(海鼠塀はちょっと強引だが)
石版にも、ちゃんと狭間があいています。この狭間は・・・
廊下橋から出てくる敵をばっちり狙っています。
廊下橋と山里口御門です。
おまけ。福井市立郷土歴史博物館にある、復元された舎人門です。
濠も石垣も立派で、見所もあるのに、少しばかりアピール度が低いと感じているのはしろすけだけではないと思うでござる。いつか日の目を見る日が来ることを祈るばかりでござる。
近く100名城・続100名城は、丸岡城、一乗谷城、越前大野城だっち。スタンプだけなら、車を使えば一日で四城も可能だっち。
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